私の英語歴史 すこしばかり
私の英語の歴史 オプネット英語学院 戸塚 貴子
みなさんにも、それぞれ「英語の歴史」があると思います。
そして英語が好きになった方、憧れを持った方には、それなりのきっかけがあったはずです。
今日は、私自身の経験を少しだけお話ししたいと思います。
私は長期的に海外で滞在した際、カナダ・サスカチュワン州の小さな町 Big River に赴任しました。
大きな都市サスカトーンから車で3時間以上かかる、人口800人ほどの静かな場所です。
「赴任」といっても、現在も続いているインターナショナル・インターンシップ制度で、現地の小学校・中学校・高校に配置され、日本語を一定期間ボランティアベースで教えるプログラムに参加したのです。
当時の私は、英語は“まあまあ話せる”程度でしたし、日本人がひとりもいない環境に飛び込むのは、いま思うとよく覚悟があったものだと思います。
ただ、人生にはまるで選択肢が一本の道としてパッと目の前に開ける瞬間があります。
その時はまさに、「今だ」と感じたのを覚えています。
◆ 1年の任期を終えた私の英語力
結論として、英語力はかなり伸びました。
学校でたくさんの単語を覚えていたはずなのに、実際に使う段になると口から出てこないーー当時はそんなレベルでした。
しかし、使わざるを得ない環境に身を置くと、インプットしていた言葉が自然に口をついて出てくるようになりました。
まさに has improved a lot. と実感できた瞬間です。
最終日に、現地滞在校の校長先生が
“Takako, your English improved a lot! …”
と言ってくださったことを覚えています。
うれしい反面、「最初からそんなにできなかったわけではないんだけどな」と思い、苦笑いしてしまいました。最初は知っていただけで使えない私の様子を英語があまりできない人と思っていたのかもしれません。
◆ 帰国後に気づいたこと
日本に帰って英語を教え、大学院で英語習得について理論的に学ぶなかで、あらためて自分の経験と結びつく実感がありました。
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インプットはとても大切
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覚えたことは使うことで定着する
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“知っている” と “使える” の間には大きな差がある
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その差を埋めるには、話したい気持ちと実際の機会が必要
体験と理論がきれいに重なった瞬間でした。
◆ レッスンで大切にしていること
日々のレッスンでも、子どもたちがどれだけインプットできているか、アウトプットへつながりそうか、そして“学ぶ気持ち”がどこまで開いているかを丁寧に見ています。
英語は、使えるようになるとできることが増え、世界が大きく広がります。
そして何より、とても楽しいものです。
